お客様の声

鹿児島大学 教育学部 准教授 和田信哉様

安心のセキュリティ体制、データのやりとりも簡単でした

文字起こし業者さんは土日祝日がお休みのところも多いですが、データグリーンさんは年中無休で時間のロスなく対応していただける点、セキュリティがしっかりしている点に魅力を感じました。納品いただいたデータを確認しましたが、学校という環境上、どうしても避けられないノイズがあるにも関わらず正確に文字起こしを行っていただけましたので、非常に満足しています。

起こし方素起こし

申込コース通常

今回弊社文字起こしサービスをご利用いただきましたが、どのようにして弊社サービスをお知りになられたのでしょうか?

以前から依頼していた文字起こしの業者さんがあったのですが、今回久しぶりに授業の文字起こしをお願いしようと思ったところ、ホームページが見つからず、依頼することができなくなっていました。
そのため、新たに文字起こしを対応していただける業者さんを探そうとインターネットの検索で「文字起こし業者」と検索したところ、いくつかの業者様がヒットする中でデータグリーンさんのサイトにたどり着くことができました。

今回弊社をご利用いただく決め手はございましたか?

ホームページを確認したところ、データグリーンさんは年中無休で対応いただける点、そしてセキュリティがしっかりしている点にまずは魅力を感じました。また、データのやり取りもセキュリティのしっかりとしたサーバー経由でインターネット上で完結できる点が非常に魅力的だと感じました。
以前、文字起こしを依頼していた業者さんは直接DVDを送付しての対応でしたので、運送にも時間がかかりますし、取り扱いに気を遣うデータですので、郵送時のトラブルの不安もあります。そういった心配点がなく、迅速に対応いただけるところも今回データグリーンさんにお願いした決め手の1つです。

鹿児島大学 准教授 和田信哉様

普段から研究等に使用する文字起こしのサービスをご利用いただいているかと存じます。どのような音声の文字起こしをご利用いただいているのか、また、そのデータをどのように研究に使用されるのでしょうか?

私は算数・数学の授業を対象にして研究をしています。そのため対象の授業を録音や録画等、データとして情報を取りますが、データを取るだけでは研究にはなりません。すべて文字起こしをした上で、そこに研究に必要な情報を加え、さらにそこに解釈などを入れていく作業が必要です。そのため、まず一次データとして文字に起こした情報が研究には必須です。そのため、授業のデータは文字起こしの作業が必要となります。

今回弊社でご利用いただいたデータは録音の音声データでしたが、先生が研究に使用されるデータを取られる際はビデオカメラで録画されるケースが多いのでしょうか?

今回は授業の様子を4台のビデオカメラで録画しました。データグリーンさんに依頼したデータは録画データから音声だけを抽出したものです。4台のカメラのうち、黒板の方、前から子どもを撮影していたカメラが一番音を拾っていましたので、そちらのデータで依頼をさせていただきました。

研究に使用されるデータは個人情報を含め、取り扱いに非常に気を使われるデータと存じます。そういったデータを取り扱う際、特に気を付けている点はありますか?

映像自体は自分のパソコンにしか保存していない状態です。映像の時点よりも、むしろ文字に起こしたあとのデータの方が外に出る機会が多いので、文字起こしの時に発言をする生徒の名前など、個人情報についてはすべて変換をかけてわからないようにしています。また、文字起こしをしたデータにパスワードをかけるなど、基本的な情報を守る対策は必ずしています。

今回、起こし方は「素起こし」をご利用いただきました。「ケバ取り」ではなく「素起こし」を選ばれた理由は何でしょうか?

研究の内容によって異なると思いますが、私の研究上、文字起こしは「素起こし」でないといけません。ケバ取りをしてしまうとその時点で文字起こしをする方の解釈がデータに入ってしまい、データの信頼性が損なわれ、一次データではなくなってしまいます。そのため、言い間違いやニュアンス等含め、1字1句まで正確なデータとなる「素起こし」で依頼をさせていただきました。

文字起こしを行い、納品されたデータはどのような活用をされるのでしょうか?

質的分析法というものがあるのですが、簡単にいいますと、例えば会話文の行が一覧で出てきて、その行について、「この発言はこういうものだ」というラベル化をします。さらにそのラベル同士、こことここは関連しているなど、ボトムアップで概念を作るような方法になります。
流れとして、まずは文字起こしをしていただいた文字データを私自身で映像データを見ながら聞き取り不能と判断された箇所などを補い、文字データのブラシュアップをします。その上で、分析ソフトに文字データを入れこみ、いろいろな分析をしています。

文字起こしをする音源を録音する際に気を付けている点などがあればお教えください。

学校という環境上、他のクラスの声や、外で体育をやっていればそういった声も入ってきますのでノイズが入ることは避けられません。マイクについても集音マイクを使用すると逆に聞き取りにくくなる場合もあります。しかもそういった機器の準備や設置はすべて一人で対応することも多く、教室の中の機器の設置個所も前後は固定のため、工夫という工夫は難しい状態です。
もちろん後ろから撮影する場合は板書が全て映るように、かつ、教師の行動が全て映るようにする必要があります。また、前から撮影するものについてはできるだけ子どもの顔が全て映るように気を付けています。また、ハンディカムカメラを自分で持って教室の中を動きながら撮影する場合は、特徴的な子を常に追いかけることを意識して撮影しています。
今回は活動する場面がありましたので、私もハンディカムカメラで教室を回りましたが、そうでないときは、その場で1コマの授業の様子を観察しながら自分も授業に参加しつつ、フィールドノートに気づいたことをメモしたりしています。

最近はコロナ等の影響でオンライン化が進み、オンライン会議やインタビューの音源を取り扱うことも多い状況です。先生の研究等におかれまして、録音する場面もオンライン化が進んでいる状況でしょうか?

私の研究としましては対面の授業が主となり、オンライン授業までは対象にはしていませんが、コロナの影響で最新の論文などではオンライン授業に関するものも出てきています。
今は直接授業の様子を全体がわかるように撮影していますが、もし私がオンラインの授業を対象にするならば、参加者一人一人がそれぞれどうやって授業に参加しているのか、きちんと記録をして観察する必要が出てきます。となると、40人いればカメラを40台用意する必要があるのかもしれません。そういった意味では現実的ではないので、なかなか難しいのかな、という印象があります。

文字起こしサービスをご利用いただくにあたり、特に重要視している点をお聞かせください。

費用については業者ごとにそこまで大きな変わりはない印象がありますが、先述したようなセキュリティ面はもちろん、文字起こし業者さんは土日祝日がお休みのところも多いので、時間のロスなく対応していただける点は重要視しています。
文字起こしについては急ぎのケースは少ないですが、データグリーンさんはエクスプレスコースがありますので、急ぎの場合は迅速に対応していただける点が心強いと感じています。

文字起こしを自分で行わず、弊社のような文字起こし専門業者にご依頼いただくメリットはどのような点でしょうか?

時間と労力のカットです。私も大学院生の頃は午前中に授業を見に行って、戻ってきてから7時間程度かけてその日のデータを文字起こしして、ということを繰り返したこともありました。自分で文字に起こしをするのは非常に時間がかかるため、その作業だけで1日がかかりになることもあります。もちろん就職した今はそのような時間もありません。そのため、文字起こしの作業についてはすべて業者さんにお願いしている状況です。

弊社の文字起こしサービスで、良かった点はございますか?

今回通常コースでお願いしましたが、データグリーンさんは納期も早く対応いただけました。また、映像を見ながら納品いただいたデータを確認しましたが、先述したように学校という環境上、どうしても避けられないノイズがあるにも関わらず正確に文字起こしを行っていただけましたので、非常に満足しています。
今回は映像データがあるにも関わらず音声のみの依頼をしてしまうという私のミスがありましたが、映像データもお渡ししていれば話者の判別などはさらに精度が上がると思いましたので、次回以降はお渡しするデータを変えたいと思います。
また、ネット上でデータの受け渡しが完結することは非常によかったです。

今回ご依頼いただいたのは1時間の授業のデータでしたが、研究の際は最終的にどれぐらいのデータ量になることが多いのでしょうか?

対象となる授業はその時々によりますが、小学校は1時間が45分、中高は50分が一般的です。今回データグリーンさんに依頼したデータは1時間の授業でしたが、実際に研究の対象となる授業を行っていただくのは1時間ではなく、数時間に渡る1単元のケースも多く、2013年は10時間、2014年は8時間のデータを取るなど、ある程度ボリュームのある依頼となることが多いと思います。

先生の研究内容について、具体的にどのようなことを探求されているのかお教えください。

私は算数・数学の授業を対象に、記号論というものに基づき授業を見ていくような研究をしています。記号論とは記号に基づきいろいろなものを見ていくのですが、記号というのは例えば「1+1」の式のようなものだけではなく、意識が他のものに向くようなものはすべて記号ととらえます。例えば指をさして「こっち」といったときに、こっちに意識がパッと向く時点で、「指をさす」という行為自体も記号になります。「指をさす」という現象、物自体と、意識が向いた対象、そしてそれを解釈した人という3つの関係で記号をとらえる、これが記号論のイメージです。
記号論は芸術関係や建築関係などでも使われているように幅広い領域で使われています。算数や数学における記号には、数式のような文化的に決められた文法のようなものがあるものと、文法がないようなもの様々な記号が存在しています。文法があるものであれば取り決めのようなものがあり、作られてきた歴史や社会的な要請なども含まれているため、そのようなところも含めて分析をする必要があります。

今回の文字起こしの音声は具体的にどのような研究を対象としているのでしょうか?

今回文字起こしをしていただいた音声は4名の大学教員で共同研究をしているもので、分担で担当しているのですが、具体的にいうと、空間図形のカリキュラムに関する構成原理について、小学校と中学校の接続も踏まえ、よりいいものに変えていこうという研究をしています。
人間は三次元の中で生きているので、空間的な認知能力は非常に大切です。しかし、現在中学校のカリキュラムでは空間図形が1年生だけにしかなく、2年、3年にはあまりきちんとした方針がありません。私たちは中学校できちんと数学の中で空間図形について学び、認知能力を育成することが必要だろうと考え、小学校と中学校のつながり、中学校と高校のつながりも踏まえ、空間図形のカリキュラムをよりいいものに変えていこうという研究を進めています。
小学校6年生から高校1年生ぐらいまでで、こういう内容でこういう授業をしていけばいいのではないか、という授業内容を私たちで考え、それを実際に授業していただいく。そしてその授業を分析し、私たちの狙いが実際にうまくいったかを分析しています。

先生の研究に基づいた授業の文字起こしは、具体的にどのようにご活用いただくのでしょうか?

教科教育には開発と説明という側面があり、両方が必要となります。例えば物理や化学など、いわゆる理科的なものは説明概念です。「こういう現象をこの理論だとこのように説明できます」ということを考えていくのですが、逆に工学部や農学部はそのような理学系で得られた知見を基にモノを作ったり開発をしたりしています。
数学教育、算数教育の場合は、「実際に授業で起こっていることがこういうことだ」と説明する理論を作る側面と実際にそれに基づいて、「授業はこういうものがいいよね」という授業を作るという側面があり、その両方が必要です。
今回は「こういう授業がいいよね」と作ったものを実際に実践したので、「実際にこの授業でこういうことが起きています」という説明も必要になります。そのため、文字起こしをしてもらったもので授業の分析をすることで「こういうことが実際に起きていた」という説明をするための資料になるというところです。

なるほど、研究のご苦労も多いのではないですか?

論文を書くためにはデータを集めることが必要ですが、授業のデータだけでも10時間近く撮影が必要な場合もあります。さらにそのデータを文字起こししていただき、自分で文字データを確認して個人情報をわからないように修正したり、聞き取れていない箇所の補足をしたりしなければいけません。その上で、文字データをすべて分析、ラベリングしていきますので、最終的に論文として発表するまでには半年以上は時間がかかります。
文字起こしはデータグリーンさんのような専門業者さんに依頼していますが、大学院生の時は自分で文字に起こす作業もしていたため、途方もない時間をかけて論文を書いていました。そういった点はある意味研究の苦労といえるかもしれません。

研究を行われる際、特に注意しているところや意識していることなどございますか?

教育学部の場合、必ず附属学校があり、そこで授業を撮影する前にもちろん撮影の許諾は得ています。今回撮影をした学校については、基本的に入学の時点でそういった研究に関する許可を保護者の方に取っていますが、そういったことをしていない一般校であれば、保護者の方全員に対して顔や名前は絶対に出しませんなど、情報の取り扱いなどについて必ずご理解をいただいた上で、対応しています。
また、実際に授業をしていただく先生については1時間だけではなく、研究によっては何時間も授業をしていただくことになるため、授業を行う先生や校長先生のご理解などをしっかりいただくようにしています。授業をしていただく先生とは授業前と後にはコミュニケーションをとり、特に授業後には「あそこはよかった」などのヒアリングやフィードバックもしています。授業を行った中でよくない点があれば、次の授業についてもともと用意していたものを急遽作り変えることもしながら、一緒に進めていくことを意識しています。
授業のアイディア自体は私がほとんど作成しますが、実際に実践するのは現場の先生です。現場の先生は研究授業行う時に学習指導案を作成しますが、簡単な学習指導案を私が作って先生にお渡しし、先生はそれを基に自分なりのアレンジを加え、二人ですり合わせながら、最終的にこれでいきましょうと授業を作っていくイメージです。

最後にご感想をお聞かせください。

データグリーンさんとのやり取りはメールが中心ですが、対応も丁寧にしていただきましたし、出来上がったデータの品質も良かったので、お願いしてよかったと思います。また継続的に授業のデータを取得する作業が続きますので、引き続きデータグリーンさんにはお世話になりたいと思います。
今回は音声データだけでしたが、映像データもお送りすればよりクオリティの高い文字起こしが可能とも伺いましたので、今後は複数のデータを参考資料としてお送りして、対応していただくことも検討しています。今後ともよろしくお願いいたします。

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